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獲得免疫

 

本ブログをお読みくださっている皆様、こんにちは、理事の神谷です。

 

今日は先週の日曜日からの続編で、第3弾「獲得免疫」についてです。

 

獲得免疫とは、自然免疫が教えてくれた外敵の詳しい情報をもとに、外敵に向かって総攻撃を仕掛ける実戦部隊のようなものとされています。

 

白血球の仲間であるリンパ球というがその中心的役割を果たしますが、あるリンパ球は指令と、あるリンパ球は感染細胞を破壊、あるリンパ球はミサイルのように抗体を出して敵を攻撃します。

 

そこで戦った細胞の一部が外敵の記憶を残していきます。

 

これが獲得免疫の大雑把な仕組みとなっています。

 

リンパ球は大きく3つに分けられます。

 

「T細胞」「B細胞」「NK細胞」です。

 

このうち獲得免疫で活躍するのはT細胞とB細胞です。

 

T細胞は抗原(外敵のかけら)を認識して、獲得免疫の司令塔役になる「ヘルパーT細胞」、免疫機能による攻撃を制御する「制御性T細胞」、感染した細胞を壊す「細胞傷害性(キラーT)細胞」の3つに分かれて働きます。

 

B細胞は抗体を作るリンパ球です。

 

表面に外敵のかけらである「抗原」を認識するレセプターを持ち、そこにくっついた外敵を食べ、T細胞と協力して抗体を産生・放出して外敵を攻撃します。

 

ざっくり書くとこんな感じの獲得免疫ですが、それぞれ小さな存在が役割を担い、お互いが連携することで外敵をやっつけるという大きな仕事を遂行します。

 

小さく絞りの効いた機能を持ち、役割分担をしっかりとしながらお互いが連携して大きな仕事をするのは、体の中でも見られることで、とても不思議で素晴らしい機能だなと思います。

 

なんかこう、スモールに通じるな・・って感じるのは私の個人的な見解です(笑)

 

さておき、私達のカラダにはこのような素晴らしい機能が備わっており、それを最大限に引き出せる状態にするためのカラダづくりをサポート・指導していくことは大切なことだと思います。

 

また、そういう場がこのコロナ禍を経て、さらに求められていくのではないでしょうか。

 

私もその実現と充実に、微力ながら貢献していきたいと思います。