問題解決のプロセスは組織の大きさやトップの考え方によって変わるもの

 

理事の辰田です。

 

先日オープンしたスモールジム浅草橋本店にてちょっとした設備のアクシデントが発生しました。

 

大きなことではありませんでしたが、事業を営む上ではこのように大小問わず何らかの問題というのは必ず発生するものです。

 

それが起きた時に企業が考えることは以下の通りです。

 

被害の大きさは?原因は?どう対処した?今後どうやって予防する?賠償は発生するのか?

など。

 

で、一定規模の会社の場合、アクシデントが起こった際に以下のような書類等の提出を求めることが一般的です。

 

事故発生状況報告書(発生時)・事故発生結果報告書(対処後)・中期予防処置報告書(対処後)

など複数。

 

そのアクシデントの規模が大きければ大きいほど会社への報告作業も比例して膨大になります。

 

一定規模の会社になると「現場とトップの距離」がどうしても生まれてしまいます。そのため、お上にあらゆる報告をする必要が出てきます。組織であるため仕方ない側面はありますが、報告書を作成する側はなかなか大変ですよね。

 

書類のルートは店舗ビジネスでいうと

現場→店長→エリアマネージャー→本社営業→本社総務→本部長→役員→社長

など。

 

報告書類を書くためにも案件の外部ステークホルダーが多ければ多いほど交渉や調整など後始末的な仕事は多岐に渡って増えます。

 

それが最終的に無機質な報告書となって社内ルートを通過していきます。ルートの度に「こうした方がいいのでは?」というありがたいような迷惑なような微妙な指示が中間管理職さんから飛んできて、結局書類が最後まで通過するのは1ヶ月後とか、普通に起こったりします。

で、トップは何でこれが1ヶ月もかかるんだろう??と思ってみたり。。

 

このような「組織あるある」は話すとキリがないですよね。

 

ちなみに、

スモールビジネスの場合、

現場→社長→関係者と調整

で終わりです。

 

基本、信頼関係のある方々と仕事しているので変に揉めたりしませんし、スムースに問題解決に向かっていきます。

 

人と問題は分離して考えるのが基本だと思いますが、関係する人が多ければ多いほど事案が複雑であればあるほど人と人の感情や関係性など本来関係ない部分にまで気を使わないとといけなかったり、簡単にはいかない時もありますね。

 

どんな組織であれ組織の作り方は十人十色。自由経済である以上は自由です。僕にはシンプルな形がしっくりきます。身の丈を超えずに把握や協働できる範囲でシンプルな事業を行う。それでいて事業がある程度安定していて参画してくれているみんながハッピーであれば何よりです。会社を存続させるために利益が必要なのでそれも求めます。

 

僕は図体が大きくなり、関係する人が多くなりすぎるとこのあたりのパーパスがよくわからなくなってきます。規模に価値を見出しそれを求める人にはそれでいいのかもしれませんが。

 

僕たちのようにスモールジムをやる人たちはどちらかというと規模の追求の対極にいる人が多いと思います。

 

規模の先にあるものもあるでしょう。そこは事業観の違いだけで正邪はありません。

 

自分はどんなのがいいか。納得できるのはどこなのか。そもそも何をしたかったのか。そこはぶれずに明確にしておくと人生も事業もとっても楽しいと思います。

 

それではまた来週。