大手各社FY2023Q2の結果と通期見通しはいかに

 

スモールジムの辰田です。

 

フィットネス業界各社の2023年3月期第2四半期の決算発表が一通り終わりましたね。

 

全てに目を通しているわけではないですが、読み解く限りでは主要各社は、会員数はまだコロナ禍前の2019年3月期よりもまだ2割ほど少ない状況です。

 

主に会費の値上げや会費外収入増加で売上高を前年比1割ほど増加させています。利益は多くが前年割れしているものの半期現在では各社黒字化を達成しています。

 

通期予想はコロナ禍前の2019年3月期の数字と比較すると、売上で1から1.5割減、利益は1/2くらいまで回復するという見通しのようです。

 

僕の見通しではコロナ前から2割弱は回復できずそのまま落ち着くだろうと思います。各社店舗にて細かな改善を頑張っているので、これ以上は急激に落ちることもないと思います。

 

しかし、気になることがひとつ。。

 

最近は主要各社の価格訴求施策により市場が2ヶ月サービス当たり前の安値合戦にまたまた戻る兆候が見られます。

 

このような低価格訴求の戦略は需要拡大時期や新規参入時は大変有効ですが、すでにある既存商品をそのまま安売りするのは市場破壊に繋がりやすいです。

 

このようにプロダクトライフサイクルでいうと成熟期を終えて衰退期を迎えつつあるかもしれない総合型に絡む諸問題を解決するためには、多くの時間・労力・費用がかかり、業務改革がとても難しいというのが現実です。

 

そうこうしている間にかつてのカーブスさん、エニタイムさんのようにゲームチェンジャーが現れる。

 

これは世の産業史が物語っています。この先、各社生き残りをかけた戦いが待っています。

まだまだ戦えるはず。がんばろうフィットネス業界!

 

それではまた来週。