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折れない三本の矢

 

こんにちは。理事の才木です。

 

久しぶりに、地元の商店街をブラブラと歩いてみました。

 

近くだけれどなかなかそこまでは足を運ばない場所ですが、いろいろな発見がありました。

 

まず、長年親しんでいたビルが取り壊されていたり、新しいお店が増えていて町の雰囲気が変わっていました。

 

でもその中に数件のお店がずっと昔から変わらず営業しているのを見つけました。

 

コロナ禍の中、相当厳しかったと想像できる業種です。1つは、豆専門のお店、5,60年は続いているようですが、豆しかない。

屋号は「豆とつまみ 〇〇商店」です。

 

飲食店が繁盛している時、バーやクラブに付きものの豆類はずいぶん納品していたでしょうが、この3年間、お得意様が営業していないのにどうやって経営が成り立っていたのか、興味津々です。

 

店は小さく古いけどお馴染みさんは多いのです。愛想もそこそこですが、「豆ならここ、本当に美味しい豆はここ」という確固たる信用があるからでしょうか、とにかく元気に営業が続いていました。

 

もう1件はリフォーム屋さんです。30年くらいは続いています。ジーンズの裾直しなど以前は多かったと思いますが、今どき服の補正や裾直し、その他リフォームをお願いする人がどれくらいいるのか、と考えると余計なお世話ですが心配になります、、、が、店をのぞくと店主は忙しそうに電話応対したり、店内には仕上がった商品が山積みでした。

 

技術と信頼かな?

 

もう1件は数か月前のことですが、30年以上続いているミシン屋さんです。

ミシン修理とミシンだけ。のぼりには「ミシン屋」と書いてあります。

 

いまどき通販やネットで安く買えるし、ミシンってそんなにしょっちゅう売れるの?と思いましたが、やはり信用と技術でした。

 

どのメーカーのミシンでも修理できる高い技術力、メンテナンスもしっかりとやる、アフターサービスは間違いなくやってくれるのです。

 

ここにも専門性と信頼がありました。10坪に満たない店内にはミシンがギッシリ、修理中のミシンもあれば新品のミシンもありでまさしくミシン専門店です。

 

お客さんも続けて2,3組入って来られます。驚くことにコロナ禍はめちゃくちゃ忙しかったそうです。

 

マスク作りや外出できない状態で家で裁縫をする人が急激に増えたからだそうです。

 

余談ですが、後日私もここでミシンを買ってしまいました。決め手は専門性、いつでも修理、メンテナンスが可、ミシンに関しては本物だったからです。価格はネット通販で買うのよりはるかに高かったですが。

 

世の中にはたくさんのビジネスがありますが、規模は関係なく、その道の専門家であること、信頼ある人間性、そしてお客様のニーズにこたえられることだと改めて思いました。

 

見た目は小さくとも、専門力と信頼で元気に繁盛しているお店が案外あることに気づかせてもらいました。

 

ビジネスの原点は、専門力、人間力、信頼の折れない三本の矢にあるようですね。

 

それではまた来週。

 

お元気でお過ごしください。