理事の辰田です。
2号店がオープンしてバタバタとした日々を送っています。
お店作りといえば僕は以前、開発部と呼ばれる施設を作ったり既存の施設への改善提案という仕事をしていました。
本日はそこにフォーカスしてwithコロナ時代のフィットネス企業に起こりうる変化のひとつをお伝えします。
まず、開発部というのはざっくりいうと土地や建物の開発案件情報を不動産屋さんやデベロッパーさんから入手して、施設を新たに作るのがお仕事です。
これまでに蓄積した日々の利用推移から想定して、これくらいの面積で、これくらいの立地で、これくらいの賃料なら、これくらいの施設規模が理想的です。と、施設の基本スペックを考えます。
そして事業としてはこれくらいの会費でこれくらいの集客は見込めるでしょう。投資回収はこんなもんです。
簡単に言うとこんなロジックを組み立てて経営陣に「出店しましょう!」と提案をするのが主なお仕事です。
お客さんが好きな時に利用できる月会費の会員制でありながら、実際は毎日来られたら困る、というか来ても施設がキャパオーバーして入れないような設計なのです。
ピーク時間の想定ですら全会員の○○%です。ここは一応非公開にしておきます。
言い換えれば、全く利用していない会員さんからもいただいく会費をも計画に見込み、事業計画を組み立てていたのが我々フィットネス業界のTHE・開発部。
新人さんでもない限り、誰もがその通りと頷く事実です。
周辺ニーズと集客と施設規模をガチッと合わせて店舗を仕上げていく職人技が開発部には問われます。
見誤ると事業の構造上、ジワジワと会員数を減らすことになり、挽回して増やすのは極めて困難です。そんな責任は誰がとるのでしょうか。言わずもがなです。そんなリスクも開発部にはあります。
中には5年~10年以上を要する大きな街づくり開発もあり、知恵も胆力も人間力も問われる難しい仕事です。
しかし、これからは転換期を迎えると思います。そもそも大規模施設を作ることが資金的なリスクに直結します。
どう考えても大規模施設出店数は減少します。というか、コロナ前からすでに減少しています。コロナの影響が追い討ちをかけました。
そしてこれからは小型化が進みます。
都市部から郊外へ
満員から密回避へ
非接触の安心が支持される
時代によって開発の考え方は変わります。
以前からあるいろんな商業施設をしっかりみていると時代の変遷がよく映し出されています。
このコロナ禍。いつか過ぎ去った時にどんな足跡を残すのか。目に見える形として残る部分も多いと思います。
まずは終息する日が早くきますように。
それではまた来週。