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答えは一つでなくていい

 

12月13日(土)、2020年FBL大学大納会に参加してきました。

 

一番印象に残ったのが、ゲスト講師の谷本有香氏(Forbes Japan Web編集長)による講演。

 

参加された多くの方が、様々な媒体で本講演について触れられていますが、珠玉の言葉の一部を、私なりに感じたまま纏めてみます。

 

 

少し個人的な話になりますが、私が経営している会社は12月決算です。

 

よって、もうすぐ新たな期(第15期)が元旦からスタートします。

 

なので、毎年この時期は、今期の振り返りと目的・ヴィジョンなどの再確認・微調整、そして基本方針や事業目標の再設定を行い、さらにそれを達成・遂行するための具体的な事業計画まで落とし込みます。

 

この一連の作業は基本的に社員全員参加で、コンセンサスを取りながら進めるよう努めています。

 

法人の「それら」と個人の「それら」は、基本的には別人格なので異なるものですが「少しでも重なり合っているところが多いほど、いいのでは」という私の想いから、毎年そのように進めています。

 

毎年のことなのですが、今年は特に皆でまとまらず困っていました。(笑)

 

谷本さんの講演を聞く前までは・・・。

 

谷本さんは講演の中で、様々な角度から根拠をもって「今後、社会は益々多様化して行く」と説いていらっしゃいました。

 

それと同時に「正しさも多様化して行く」と。

 

私はこれを「答えは一つじゃなくていい」という意味でも受け取りました。

 

どうやらこれまでは『会社なんだから「それら」を一つに決めなければならない』と囚われていたようで、スッと視界が開けたような感覚を味わいました。

 

「会社には多くの人がいる(多様性がある)のだから、まとまらないのが自然だし、強引に一つにまとめて縛る方が無理がある」

 

これまで自分が握りしめていた正しさを、少し手放せたような気がしました。

 

だからといって「テキトーでOK」とは違います。

 

これまで強かったものを、もう少し緩めてもいい、弱めてもいいという感じです。

 

たとえ、そこに少し変化が起きたとしても、私自身のコミットは何も変わらない訳だし・・・。

 

大納会に行ったおかげで、来期のことがスムーズに決まって行く気がしてきました。

 

やはり、いつもいる所から一歩出たところに、新たな発見や気づきがあるようです。