みなさん、こんにちは。理事の才木です。
1週間がアッという間に過ぎますね。子供のころの1週間は毎日が長く感じたのに、大人になると飛ぶように時間が過ぎていきます。
ジャネーの法則にもあるように、時間の心理的長さは年齢に反比例するといわれていますが、かなり実感できるところです。
やはり、時間はいつの時代も、だれにとっても無形の資産であり、それをどう生かしていくかで、有形の価値や無形の価値を生んでいけるのでしょう。
私は、「時間」といえば、ミヒャエルエンデのモモという児童小説が大好きです。
時間泥棒に盗まれたみんなの時間を取り返しにいく少女モモの話ですが、スリルがありハラハラして、次の行が目に入るのが嫌で、指で次の行を押さえながら読み進めていった覚えがあります。
文字の中にある緊迫感やドキドキ感、時間を取り返してくれないとみんなの時間がなくなってしまう・・・「時間」がテーマのお話です。
時間は単に時を刻むことを表す意味ではなく、ここでは自分の心が時間を感じ取れているかということを問うています。
時間とは、すなわち生活であり、生活とは人間の一人一人の心の中にあるものだと。目で光を見るように、耳で音を聞くように、人間は
心で時間を感じ取るものだと語りかけてきます。
心が時間を感じとれなくなったら、その時間はないも同じ。だと。
忙しい、忙しいという現代社会、ふと立ち止まり、時間をしっかりと感じとれているだろうか?と自問して、自分の生活を流されない
流さない、大切な時間として感じとることです。
人にはそれぞれの生活があります。農業、漁業、サラリーマン、教師、起業家・・そこにそれぞれの時間があり、生活があります。
みんな違うのに均一化された時間を生きるのではなく、自分自身の時間、生活を築き上げていくための毎日を過ごせたらいいなと感じます。
ただ、いわれるままに、されるままに、感じないままに過ごす時間はないも同然、とモモからいわれないよう、心を研ぎ澄ませて
いかなくてはなりません。
「モモ」はあらゆる人に、時間とは何か?を問いかけてくれます。久しぶりに遠い記憶に触れました。