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不活動が招く○○を予防するには?

 

理事の神谷です。

 

皆さんは「心筋梗塞」という病気をご存知でしょうか?

 

「あ、それそれ、聞いたことある。あれだよね、あの心臓の・・」(;゚Д゚)

 

とても簡単に解説すると心臓にある大きな動脈が詰まってしまい、心筋が壊死してしまう病気です。

 

令和元年の厚生労働省の調査では、この病気で約3万1千人に方が亡くなっています。

 

動脈硬化に原因があるとされ、その動脈硬化は高血圧や脂質異常症・糖尿病などの生活習慣に起因する病気や、

血管のしなやかさが失われていくことにより、発生しやすくなると考えられています。

 

日本をはじめとして、世界中で心臓に関する病気の研究は勧められており、

私が子供の頃は心臓の病気は致命的と教わった記憶がありますが、

今では有力な予防方法も明らかになってきています。

 

今回は海外の研究結果を1つご紹介します。

 

スペインから2013年に発表されたものですが、身体活動と急性心筋梗塞発症に関する量-反応関係について調査したものです。

 

予防のために身体活動量と身体活動強度が重要かどうかを検討しています。※

 

要約を見ると、とても当たり前のことのようですが、

ある程度(文献では中程度)以上の身体活動(少し息が弾むくらい)によって、

筋梗塞の発症リスクを下げることが出来るとされており、

高齢者(文献では64歳以上)では低強度の身体活動でもやはりやった方が良いとされていました。

 

この結果ですべてを語ることは出来ませんが、他にも類似した報告はいくつもあり、

不活動な生活が心臓を不健康に向かわせてしまうことは分かります。

(自宅にこもっている場合ではありません)

 

社会にとって健全に体を動かす場と、そこで正しく健康に向かわせてくれるトレーナーの存在はとても重要ですね。

とは言え、トレーナーは、「ただ運動させるだけの人」ではマズいことは言うまでもありません。

 

総合的な予防を広め、健康づくりに貢献したい方、当協会でぜひ一緒に取り組みませんか?

 

お問い合わせはこちらから是非!

 

※Robert Eら 2013 Nov;57(5):567-72.ypmed.2013.