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新コロナ禍でみえてきたエッセンシャルワーク

 

こんにちは。理事の才木です。

 

新型コロナ禍によって、世界中で外出自粛やロックダウンなどが相次ぎ、1年以上たった現在、日本では緊急事態宣言が6都道府県に拡大され、期間も4都道府県は5月末までに延長される状態です。

 

こうした緊急事態下においても簡単にストップするわけにはいかない仕事に従事する人々の事をエッセンシャル(必要不可欠、必須)ワーカーといわれています。

つまり、エッセンシャルワーカーとは、人々が日常生活を送るために欠かせない仕事を担っている人のことです。

 

主に、医療、福祉、農業、小売・販売、通信、公共交通機関など、社会生活を支える仕事をしている方々です。

医療・福祉の分野では、医師や看護師、介護士などが人々の生命や健康の維持に努め、小売・販売分野ではスーパーやコンビニなど生活に必要な日用品が届けられ、公共交通機関では、仕事や病院への移動に利用する電車やバスの運転手や駅の職員によって滞りなく運営されています。このようにエッセンシャルワーカーは身近なところで私達の生活を支えています・・・とあります。

 

なるほど、なるほど・・・ン?!ない、無い、無いです・・・トレーナー、インストラクター、運動指導者などのフィットネス従事者は、エッセンシャルワーカーに入っていません。(そりゃそうだ、と自覚したらいけません。)

 

現在の日本では、心身を良くしていくはずのフィットネス分野はエッセンシャル=必須ワークとしては捉えられていないのが、コロナ禍を通してよく見えてきました。

健康づくりの3本柱の1つ、「運動」に従事しているフィットネス関連者の仕事が入っていないのはどうしてなんでしょうか?

介護や福祉の分野においては入っていると思いますが、予防的フィットネスはエッセンシャルワークとしては、まだ社会的にも重きを置かれていないのではないでしょうか?

緊急事態宣言がでて、真っ先に休業要請がでたのもうなずけます。一部はそうでなくても、全体的にはまだそのような位置付けなのでしょう。

娯楽施設的なイメージが先行しているのかもしれません。

 

いずれにせよ、ジムやスタジオなどの存在価値が一部の生活者には浸透していても、社会全体でみるとまだまだエッセンシャルワーク(ワーカー)と呼ぶには、まだ遠いのかもしれません。

 

これは、私達の課題だと思います。

 

私たちの仕事は、どうしても必要というわけでもなく、急いでする必要もない不要不急の仕事ではありませんよね。

 

社会的にはどうであれ、私達はエッセンシャルワーク(ワーカー)の自負をもって、生活者を支えていくことが務めだと思います。

 

スモールジムの存在価値はまさにそこで、一人ひとりが1つ1つの仕事を通してお客様と向き合っていくことがエッセンシャルな価値を高め、広める一歩になると思います。

 

みなさん、いまこそがんばっていきましょう。