こんにちは!理事の神谷です。
昨日の東京西多摩地区は風が強く、ずいぶん寒く感じました。
さすがに短パンで外を歩けなくなり、季節が冬に近づいていることを感じます。
私が担当している認知症予防に関する教室では、体を使いながら様々な課題を行います。
いつも感じることですが、脳に限らず心身の機能が低下してからの改善には、結構な労力と時間がかかります。
出来るだけ予防する前から「低下することを予防する」ことに努めていくことが大切です。
例えば顕著に感じるのは、2重課題の運動を行うときです。
私は「運動の二重課題」ではなく「思考と運動の二重課題」にすることが多いのですが、
これができる人とできない人ではっきりと差があり、それは体力面にも影響しているようです。
運動と脳や認知機能に関する関連性は、すでに多くの研究がなされています。
その中でも有酸素運動は、脳の血流量を上昇させ、認知機能の改善に効果があることが分かってきています。
心身の様々な能力は、加齢とともに低下していくのは、ある意味当然のことです。
大事なことはその衰えるスピードを緩やかにすることと、もともとの基準値を高めにしておくことなのではないでしょうか。
自分の身の回りのことは自分で行い、行きたいところに行き、食べたいものを食べ、よく笑いよく寝る。
その充実した生活を続けるための心身の体力を整えておくこと。
また整えるための指導やサービスを提供することが、私たちの存在意義でもあると思うのです。
運動だけではなく、心身の様々な機能が低下する前に、予防に取り組んでおくことが大切ですね。