お上とのやりとり

 

理事の辰田です。

 

本日は補助金との向き合い方についてほんの少し触れようと思います。

 

先日、自社で申請していたある補助金案件。これがようやく承認されて交付決定がされました。

 

採択されてから約6ヶ月間かかりました。ようやく申請完了です。

 

この6ヶ月間は申請が採択されてからの期間です。申請の作成期間は含んでいません。

 

ジャンルは新規事業を補助する類の内容です。大変ありがたい制度なのですが、いかんせん交付決定に至るまで時間がかかりすぎました。

 

補助金というものは企業活動の中で発生した費用の一部を負担してくれるものが中心ですが、まずは自社で発生した費用の支払いを行う必要があります。その後、精算して承認されたいくばかりかの補助金が入金されるという流れです。

 

よって、そもそも一定の資金がないとチャレンジすらできません。要は補助金を頼りにしすぎてはいけないということです。あくまで補助金なので読んで字の如くこれは「補助」です。

 

しかし、過度に補助金に頼る企業が多いのもまた事実です。こんなご時世なので気持ちはよくわかりますが、あくまで事業は自前で行うのが基本中の基本です。

 

が、承認から交付決定に至るまで6ヶ月はあまりに長い。僕の経験上ここまで時間がかかったのは初めて。補助いただけるので感謝しかないのですが正直ここまで時間がかかるとは思っていませんでした。

 

長くなる理由は内容は申請内容と提出書類の整合性不一致や申請者の補助金ガイドラインの理解不足からくる調整などです。何もかも1円単位まで全てがその補助金ガイドラインと合致しているかを精査、チェックされます。これが1回で全て指摘項目を教えてくれればスムースに行くのですがそうはいきません。指摘を受けて申請して1ヶ月後くらいに「次はここを変えてほしい」と。そして申請したらまた1ヶ月後に「次は…」の」繰り返しです。

で、結局6ヶ月経過。。

 

何層もチェックされる階層があるのはわかりますが、新規事業の補助が目的であると考えるとさすがにハンドリングが悪く臨機応変さやスピード感に欠けます。このご時世なので、補助金申請と新規事業の実務をスピード重視で同時進行で行っている企業が多いと思います。「補助金の全ての申請処理が済んでから新規事業はじめよう」と余裕かませる企業はそんなに多くないでしょう。そしてヨーイドンから6ヶ月も経てば当初の計画とは何かと変遷が生まれています。

 

が、補助金を申請しているがゆえに柔軟な軌道修正がやりにくくなるのは否めません。申請した内容と同じ内容でしか清算は許可されませんので。A社で申請していたけどその後もっといいB社が見つかったなんてことは事業やっていればザラです。けど変更できない。。

 

こういうことが起こらないように「計画は慎重に」「手元資金は潤沢に用意しておく」という事業経営の基本に立ち返ります。が、状況によってはそうも言ってられない時もある。それの最たるものが今回の新コロ禍です。

本当に何もかもがかけがえのない経験になっています。

 

皆さんもこの約2年間、いいこともそうでないことも含めて忘れられない様々なエピソードが生まれたと思います。

全て糧にして前進していきたいですね。

 

それではまた来週。