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「食べる、飲む」の機能低下を経験して考えたこと

 

本ブログをお読みくださっている皆様、こんにちは!理事の神谷です。

 

近所にある多摩川沿いの公園にある桜並木は、つぼみが少しずつ咲く準備に入っていることを感じます。

 

植物も徐々に、でも確実に春に向けて準備を始めていますね。

 

さて、私事ですが年末12月にとあることがきっかけで、嚥下機能の低下を身をもって経験しました。

 

今はすでに回復して全く問題ありませんが、身をもって経験して感じたこと、考えたことをシェアします。

 

私たちの仕事の中心は、「運動」になりがちですが、より良い体づくり、つまり身体管理のためには運動は重要ではありますが、それだけではありません。

 

今回のテーマでもある「飲み込み」に関することや、「噛むこと」は「食べる」という人間が元気に生きるために大切なことに大きく影響する要素です。

 

近年の研究では、ものを細かく嚙む能力の低下とメタボ発症の関係や、歯の健康と認知症発症の関係、嚥下障害や誤嚥性肺炎など、体調を脅かす要因とその予防、改善について様々な研究が日夜進められており、その内容は多種多様です。

 

一方、眉唾ものと感じるような健康情報は雑多にあり、それらのことに流されることのないようにするするための基礎として身体全体を学び知る必要がありますね。

 

このようなことからも、より良い体作りを指導していくために必要なのは、運動の知識だけではないことが分かります。

 

もちろん、嚥下や口腔の専門家に任せればいいという考え方もあります。

 

それはもちろんなのですが、そこに適切に誘導するためにも知っておくべき情報があると思うのです。

 

専門的な指導については専門家に任せることを厭わず、相手の方を見て自分の手に負えないような場合に、どこにどのように導けばいいかを知っていること。それを適切に実践できることが大切だと思います。

 

自分が分からないことを適当な受け答えでその場をしのぐと、あとで大きなしっぺ返しが待っていることがあります。

 

そうならないようにするためにも、広く情報収集しながら、学びを深めていき、自分の立ち位置から相手により良い貢献をするための想定と方法を日ごろから行っておくことが大切ですね。

 

また、体の機能低下を予防するための様々な指導は、基本を大切に、無理なく偏りなく行っていくこと。

 

私たちはそれがしっかりと提供できる事業を創っていきたいと思います。

 

誤嚥・・・その「怖さ」を身をもって体験しました。

幸い、未遂で終わっていますが(多分)、こんな風になっちゃうのかなと。

これも貴重な経験ですね。今後に活かしていきます。