皆さん、こんにちは。
理事の橋本です。
冬季北京五輪が2月20日に閉幕しました。
この状況下、いつもと違う「静かな大会」と感じた17日間でした。
いくつもの心揺さぶられるシーンがありましたが、私が一番印象に残ったのが、スノーボード女子ビックエアの決勝。
岩渕麗楽選手の3回目の演技です。
2回目の演技が終わって、4位につけていた岩渕選手。
前回大会の平昌五輪でも4位だった岩渕選手は勝負に出ました。
女子選手で誰もやったことがない「後方3回転宙返り」。
この超大技のチョイス(ギャンブル)に誰もが驚きました。
しかし、着地に失敗して、2大会連続での4位という結果に・・・。
私が、一番印象に残ったシーンというのはこの後です。
共に戦った各国のライバル達が岩渕選手に駆け寄り、彼女をもみくちゃにし、狂喜乱舞するのです。
彼女の勇気に、挑戦に、大勢のライバル達がリスペクトしました。
優勝した選手もこの輪に加わり「私の順位が下がっても、麗楽に着地してほしかった」と言わしめたほど。
その光景を目の当たりにして、感動を超えた衝撃を受けました。
素直に「今の若い子って素晴らしいなー」と。
私達世代では、恥ずかしながら「勝つか負けるか」「こっちかあっちか」「敵か味方か」・・・・。
試合会場では「目も合わさず、口も聞かず」みたいなことが当たり前にありました。
でも、今の若い世代の人たちは横で繋がっている。
そして世界は、世の中は、社会は今後益々ボーダレスになっていく。
一体化の方向に向かっていく。
だから、自分だけでない、みんなの利益を基に事を進めて行かなければ・・・。
20歳前後の少女達に、そんなことを教えられたような気がしました。
ライバル達に、もみくちゃにされた後の岩渕選手のインタビューがまたグッときます。
感極まってほとんど言葉になりません。
でも、あの晴れやかな表情、すっきりした表情が、私にはとても印象的に映りました。
全て出し切った、やりきったという表情をしているのです。
「全力で攻めたから1点の後悔もない」というように、私には見えました。
「挑戦し続けること」
「逃げずに攻め続けること」
20歳になったばかりの岩渕選手に、そう教えられたような気がします。
感動のシーンをご覧になりたい方は、こちらからどうぞ。