こんにちは!理事の神谷です。
近所の河津桜が咲き始め、春が近づいてきていることを感じます。
実家のある札幌はまだまだ雪が多いようで、排雪も間に合っていないとか・・。
日本の気候の幅広さを感じる時期でもありますね。
さて、最近「歩くのが遅くなった気がする」という類の相談を複数名の方からいただきました。
久々にお会いした方もいれば、そうではない方、初めてお会いする方がいたりと、私と相手の方との関係性は様々ですが、同じような相談を同時期にいただいたので、ちょっと考えてみました。
歩く速さが遅くなったと感じるのはどのようなときでしょうか?
例えば買い物に行くいつもの通り道。普通なら10分で行けるところを12分くらいかかってしまう。
いつも歩行者用信号が点滅する前にわたり切れるのに、最近はわたっている最中に点滅してしまう。
自宅にいるとあまり気付かないかもしれませんが、外に出てみると感じることが多くなるようです。
確かに私も、以前にちょっと体調を崩して、その後の生活の中で感じる体力的な衰えは、外出することで気づくことが多くありました。
「歩く速さが遅くなる」という現象が体に起こった時に、どんなことが起こっているのでしょうか。
普段何気なく、意識せずに歩くという活動をしていますが、体では様々なことが行われています。
- 筋力
- 筋持久力
- 心配持久力
- バランス
- 呼吸機能
- 感覚
- 注意保持
- 予測・反応
- 認知機能
- ・・・
何気ない一歩一歩の積み重ねには、多くの身体機能をうまく活用していることが分かります。
自粛生活による不活動が、歩く能力を妨げる方向に進ませているのだとすれば、これらのそれぞれが衰えていることも考えなければなりません。
そう考えると、「歩く速さが遅くなった」は単純な「筋肉が落ちた」というような問題だけではなく、様々な身体機能の衰えの中で起こる現象と言えます。
改善のためには、体力の部分要素のみならず、身体の総合的な指導や管理に関するアドバイスを適切に行うことが欠かせませんし、適切に行うにはお相手の方の状況を把握することが必要ですね。
皆様が普段いらっしゃる現場ではこのようなことが起きていないでしょうか。
また、起きていたとして解決できる現場と「私」になっているでしょうか。
春はすぐそこ。気持ちよい春の空気を楽しみながら散歩も良いですね。