競合とどうやって戦うか?

 

 スモールジムの辰田です。

 

某24ジムが課題である会員定着のため、接客や指導に力を入れ始めているそうです。トップがインタビューで発言されていたので間違いないでしょう。

 

今までは何もしていなかったというわけでもないでしょうけど、24ジム群はセルフの印象が強く、明らかにサービスが不足していると感じていたのでしょうね。

 

増えてきた競合対策、差別化の一環のようです。

 

いつでも行ける24時間営業という「利便性」に加えて、質の高いトレーナーの人的な「サービス」が加われる。一見すると最高の環境のように感じます。鬼に金棒。

 

お客さま方がそれを求めていればとても良いことですが、果たしてどうでしょうか。

 

それはさておき、

 

サービスに本腰を入れてくるとなるとスモールジムとは「真逆のポジション」と捉えていた24ジム群が競合に変わります。目指すところが同じならそれはもう立派な競合ですよね。18店舗のスモールジムと24ジム群の代表格であるエニタイムさんなら1000店舗ですから比較にもならないですけどね!

 

これまでスモールジムは24ジム群や総合業態とは「真逆の戦略」として新しい価値を顧客に伝えていこうとしていました。

 

 

背景として、消費者がより自分の課題に対応した細かなフィットネスサービスを求める傾向が高まってきていたところにコロナ禍が襲いました。体力の低下と予防への意識、さらには人との交流の機会を求める傾向などが強まっていましたが既存の総合業態がそれに対応できずにいました。

 

そこでスモールジムは「少人数のグループトレーニング指導、スクールのような習い事感覚、住宅地に隣接する通いやすい立地」でいいジムを提供しようと考えました。

 

他方で24ジムは「ジムだけ、通い放題、24時間営業、好立地」というわかりやすい価値を先行してつくっていました。

 

両者は明確にターゲットが違うことがわかります。わかりやすい真逆の戦略です。

 

そして、各々がこうした価値を求めている消費者に向けて、わかりやすくその魅力を伝えていくことで「総合業態以外にもいいジムがあるよ!」という行動変容を促していきました。

 

その結果、エニタイムさんは1000店舗を達成し、スモールジムも桁は違いますが増え続けています。

 

まだまだこれから各社とも、どのように変化するニーズに対応していくのかは未知数です。どこかの業態が一人勝ちするのか、共栄共存していくのか、第3者が全てを飲み込んでしまうのか、これは誰にも分りません。

 

大切なのは「これだ」と思うことに全力を注ぐこと、その環境をつくること、継続できること。

 

これらをやり切った方が生き残っていくのだと思います。

 

僕たちスモールジムはやり切る側です。その行方はいかに。楽しみ楽しみ。

 

それではまた来週。