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「歩く」機能を大切に!

 

こんにちは、理事の神谷です。

 

大きな台風が近づいていますね。東京多摩地区もそのせいなのか湿度が高い感じがします・・。

台風の進路に当たりそうな方、風雨が強くなりそうな方は早めの対策をしていきましょう。

 

さて、今日は歩く能力と認知症の関係についてのお話です。

 

歩く速さの低下は認知症の罹患リスク上昇に関係していることはすでに世界各国で研究が進んでいます。

 

とは言え、まだまだ研究の余地が多々あり、歩行速度と認知機能の低下の両方が見られた場合の

認知症リスクへの影響についての研究結果がオーストラリアの研究グループから発表されています。

 

これまでの研究では、歩行速度の低下は認知機能低下や認知症の早期発見のための指標として広く知られつつあります。

 

歩行速度と認知機能、両方が低下している場合には、そうでない方と比べて

認知症のリスクがより高まることなども分かってきていました。

 

今回のオーストラリアの研究グループでは、歩行速度と4つの分野の認知機能について関係について、

2010年~2017年の間で評価をされています。

 

結果を見ると、歩行速度と認知機能の両方が低下している場合には、

認知症を発症するリスクが高くなることが示されていました。

 

中でも歩行速度と記憶力の両方が低下している群では、歩行速度と記憶力の低下が無かった群と比べて

認証の発症リスクは25倍とのこと。

 

他の認知機能の要素も、歩行速度との両方が低下していた場合に、それが無かった群と比べて

認知症発症リスクが上昇することが示されています。

 

うーん、確かに歩く速さの低下は以前の本ブログにも書いたと思いますが、

心身の機能低下の結果として起こることでもありますので、分かりやすい指標と言えますね。

 

歩行速度は移動能力を表すものでもあります。

 

単純な「歩く」という動作ですが、体の中の様々な機能を活用して行われており、

その能力の低下予防には、私たちトレーナーが力を発揮できるところでもあると思います。

 

それぞれの現場で行われている、心身の働きをより良くするためのサービス・指導の提供が、

引いては認知症の予防にもつながっている。

 

一見無関係のようで、つながっている事象と言えそうです。

 

同じ「歩く」でも、何かしらの楽しみがある方が良いですね。

 

例えば歩きながら楽しめるスポーツと言えば・・・そうです、あれですね(笑)

 

自然の中を歩きながら、その時々で一瞬の集中力と瞬発力を使うあれです。

 

仲間と一緒に楽しめて、移動能力を含めた各種体力を活用し、集中もできる!

 

加えてお酒が飲める方は赤ワインをプラスしてはいかがでしょうか?