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小さなジムから大きな喜び

こんにちは。理事の才木です。

 

今日はここ最近でとっても嬉しかったことをちょっとだけ書かせていただこうと思います。

 

2,3日前の夕方に1本の電話がありました・・・M君のお母さんからでした。M君は今から1年前の夏にご両親に連れられスタジオに来ました。12歳頃から拒食症になり、どんどんやせ細っていく姿にご両親の心配はいかばかりかと察することができました。

 

専門病院へ通っても厳しい言葉をかけられ、ご両親は苛立ちと泣く思いが交差する中訪ねて来られました。

 

正直、他に病院もたくさんあるし、パーソナルジムもあるのに「なぜ?ここに?」という気持ちでした。が、よくお聞きすると、彼のお兄さんが高校時代に当スタジオ・ジムに通っていて、そこでトレーニング指導をしていたこともあり、ご両親が思い出してくださり相談に来られたのです。

 

ちょうど、体重管理ダイエットコースを始めた頃でしたので、ご両親を含めて目標を設定して悲観的にならずに取り組めるように体重管理コースをスタートしました。

 

オンラインによる個別コンサルとリアルでの運動指導と食事指導を中心に行いました。

中学2年生になったばかりの男子にとっては、いくら両親に連れて来られても本人が自分で本気で取り組まなければ改善も難しいと感じました。それでまず一番時間をかけたのは、「彼の話を聞く」という状況をつくりました。オンラインでは体重管理についてこちらから指導や説明という形はとらずに、毎回彼からの食事やトレーニング、その他の質問に答えていくという形式をとりました。

実際の現場ではマスクをしているし、他のメンバーさんもいらっしゃるのであまり長く話ができないのですが、オンラインでは自主的に彼が質問を用意していることで、ゆっくりと会話ができたのが良かったと思います。

 

初めはなかなか体重の変化もなく、1~2キロ増えるだけでも時間がかかりました。母親の手料理もあまり食べなくなり、お弁当も少しだけ、給食も減らしてもらう生活を続けていた彼に「たくさん食べろ」というのは、痩せるよりも苦しいことでしょうから、ジワリジワリと時間をかけました。

 

そして、約9か月位で一喜一憂しながらも5㌔ほど増えましたが目標まではまだまだ。しかし、高校受験が始まり、しばらくはこれまでやってきた事を自分でやれるという自信がついたのかお休みに入りました。そして受験、高校入学となり、部活にも入ったと聞いていましたが、その後どうなっているのかを案じていました。その矢先の突然の電話でした。明るいお母さんの声で息子が会いに行きたいと。

 

その日の夕方、彼は一人でスタジオにきましたが、驚くことに体格もガッシリとなり自信にあふれているようでした。

 

姿を見せに来てくれたことで彼の報告が伝わってきました。体重は目標に達し、さらにその上になってました。

 

今は、食事管理アプリも使わず自然に食事をして、部活を楽しんでいる元気な高校生になってました。

思わずグータッチ!をしてなんだかめちゃくちゃ嬉しくなりました。

 

人に喜んでもらえたら、その分自分はもっと嬉しくなる!ということを肌で感じた次第です。

小さなスタジオ・ジムで大きな喜びをもらった嬉しい出来事でした。

 

そしていま、全国にスモールジムの出店が増えている中、きっとますますこんな嬉しいことがスモールジムで起こってくるのだろうと頼もしく確信しています。