こんにちは。理事の才木です。
先日、特別支援学校で指導させていただきました。
約50名程の生徒たちと先生方、もちろん校長先生も入れての参加です。
事前の打ち合わせを入念に行い、朝一番のスタートでした。
車いすに座った肢体不自由の子もいれば、発達障害の子もいます。また、両親からのDVがひどくて心を病んでいる子もいます。
立って運動できない子もいるし、自閉症の子もいる…通常の小学校で行う運動講座とは違うプログラムでスタートしました。
ゆっくり身体と気持ちをほぐしながら、動き始めます。音楽のチョイスも大事です。しかし、時間の経過とともに表情が明るくなり、
友達とも笑いながら動いています。
リードは立ってやる人、座ってやる人に分けて、各自ができることをやれるようにしていきます。
とにかく、どのような状態であれ、全員が参加できることが大事です。すべて音楽に合わせて手指運動やタオルを使って投げたりキャッチも入れながらクールダウン/ストレッチまで、アッという間に時間が過ぎていきました。
途中、数を数えながら進めていたところ、自然と子供達も一緒に数を数え始め、ものすごく楽しそうに声をだして笑い始めたのを見て、いろいろな精神状態であっても音楽に合わせて身体を少しでも動かすことでだんだんと喜びを表現できるようになってくる。
わずかな時間でもその状態になれるのは、この子たちにとっては必要なんだと痛感しました。
音楽と一体になった運動は、いろんな分野で人を元気づけることもできるのだということ、また自分たちがやっていることで子供達がこんなに元気に笑って動いていることに、フィットネスをもっと広めていきたいなとあらためて思った次第です。
今日の講座はいつもより難しく、細部まで注意を払うことも多かったのですが、これもフィットネス活動の一つです。
インストラクターやトレーナーはフィットネスクラブでレッスンをするだけが仕事ではありません。
いろんなところでいろんな人が必要としています。
まさに、私達の仕事は、人の生活に、人生に密着してこそのものだと思います。
さぁ、ハチドリのようにみんなで力を出し合って、必要としてくれる人をしっかりサポートしていきましょう。