こんにちは、理事の神谷です。
いやー、1月中旬から寒い日が続きますね。
私が住んでいる東京西部は天候が大崩れしなかったのですが、
これで雪が降ったらと様々なスケジュールが吹っ飛びそうな気がします。
さて、今日は「社会的なつながり」についてです。
社会的な活動が認知症予防に有効という研究は、日本でも進められているところですが、
このほどオーストラリアの大学から13件の研究結果を統合したメタアナリシスの結果が発表されました。
研究内容の詳しい内容は発表された内容をご参照いただくとして、
認知症予防の指導をしていると社会的な活動やつながりの大切さを強く実感します。
教室に足を運び、周囲との関係性を良好に構築する方は心身共に元気です。
その方の毎日をお聞きすると、誰かと話をする機会が多い印象です。
人と会い、話をすること、その中で相手の話を聞き記憶をし、
会話を成立させることが「元気でいること」に役立っているように見えます。
自分以外の誰かとコミュニケーションを取る機会って、誰しもに大切なことなのでしょうね。
それぞれのステージに合わせたコミュニケーションを積み重ねていくこと。
周囲との関係性を良好にし、日々を充実させるのに一役買ってくれます。
交流って様々な脳の働きを使うのですね。
例えば会話一つ取ってもそうだと思います。
相手の話を聞き、それを受けて話を返す。
その時、相手の表情や声のトーンなど様々な情報を受け取ります。
その結果、相手がどんな心境にあるのかを推察でき、それに合わせた会話をします。
(相手の心情の推察部分で、若干の個人差があるかもしれません・・・)
話の内容を考えるときは、その方が持っているそれまでの経験、記憶を使います。
未知のこと、未来のことについてはある程度の経験則とそれまでの知識などを組み合わせて答えを出します。
こういう一連はやはり脳をよく使うのだろうと思います。
ひと口に「認知機能」と言っても、その内容は幅広いものです。
交流は多くの認知機能を活用することが出来る分、低下の予防につながっていそうです。
一人で誰とも会話をせずにもくもくと身体作りをするよりも、
交流が生まれる身体作りが出来る場というのは、
身体的な部分だけではなく、認知機能の面からもプラスを作る
もしくはマイナスを抑制してくれているのでしょう。
何より、交流が生まれる場は楽しさを感じやすいところでもあります。
そんな運営、取り組みを強化していけるジムが支持されていくのではないかと思います。
運動はもちろんですが、交流が生まれる施設運営、教室指導はとても重要ですね。
そんなジムが全国あちこちに増えてほしい。増やしたい。
そうなるように私も出来る限りのことを取り組んでいきたいと思います。