僕たちにできることをやろう

 

スモールジム代表取締役の辰田です。

 

僕が住む金沢市は能登半島地震の影響が比較的少なく、支援拠点の一つになっています。

 

前回の共有よりも時間の経過と共に変化しながらも明らかになってきた部分をほんの一部だけこちらでも共有します。今回も能登半島地震関連の内容となっている事情をご賢察いただければ幸いです。

 

スモールジムとは別会社で行っている医療介護事業を通じて被災地、避難所、医療機関との情報共有の機会があります。

 

近年の災害と比較しても建物の倒壊半壊、道路の寸断、土砂崩れ、住宅が密集していない地域が多い、都市部からの距離などが影響して日々厳しさを増している様相です。

 

通信機能は未だ不安定、他地区の被害情報がほとんどない、電話通話は途切れるかつながらず、ネット環境も非常に不安定といった情報インフラの不安定さに加えて、停電や断水など生活インフラの損壊によって過酷な状況が続いています。

 

助かった命が二次被害である災害関連死に向かっていくことは避けたいと思い、僕たちにできることとして医療介護が必要な方々に必要な環境と支援をどうすれば整えられるのかを業界全体で話し合っています。

 

僕たちの領域では訪問看護の強みを活かして課題解決に向けたアクションを重ねていくことでしかできないですが地域医療を支える機能としてやれる限りのことはしていきたいと思います。

 

現在は避難所各所で歩行や階段昇降時のつまずき、転倒者が続発し、高齢者の身体機能は低下し始めています。

 

栄養と水分量低下、服薬管理なし、不活動、外傷、精神的ストレス、環境変化による不穏、認知症の悪化、精神科疾患者の不定愁訴増加、家族間介護の疲弊、などもあるでしょう。

 

避難所によっては支援物資の内容によっては食べいけないものがあるなど法的根拠のない謎のルール?が生まれていたり、小集団の仲間意識が良くも悪くも高まり医療介護が必要な方など社会的弱者が肩身を狭そうに遠慮がちになっていたり、子供たちだけで避難している家族がいたり、崩壊寸前の家から離れない方への危険を伴う自宅訪問をしている医療従事者達がいたり、多くの中高生が精神的に不安定になっていたり、感染症が蔓延している様相があったり、医療機関はまるで野戦病院のようになっていたりと言えばキリがないほどに課題が生まれています。

 

このような状況下では多くの方が早々に限界に近づいていくことは目に見えています。

 

長期的になりそうな避難生活と早急な生活再建の両方を意識した対策が必要です。今後全国から有志の医療従事者が大勢集まり組織的な支援の輪は広がっていくでしょう。少しでも早くその輪が機能するように僕たちはできることをしていきます。

 

それではまた来週。

 

 

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