時間の重ね方は重要

 

スモールジム代表取締役の辰田です。

 

やりたいことが多い分、思ったよりも時間がないです。あくまで私見ですが、これは自分の時間がないなど利己的な意味ではなく自分達の経営資源を活用することで実現できるであろう社会問題の解決に寄与できる時間から逆算して時間がないと考えています。

 

世界では穏やかだった日常がひどく破壊されて今この瞬間、食糧はおろか飲み水すら満足に確保できず苦しんでいる人々がいます。この現実が僕たちに語りかけることは僕たちができることを精一杯やること。安心して生活していける社会づくりのために寄り道せずにまっすぐに貢献することです。

 

自分の生活で精一杯で他者への支援や社会問題の解決に時間を充てたり具体的な行動をするほど余裕がない人が多いこともまた事実でしょう。

 

不可抗力によって不条理にさらされている方々や社会システムの中で様々な制限を受けざるを得ず困ってしまう人達が世の中にはたくさんいます。

 

一般的な意味で不自由なく普通に生活していたら、見識不足や無関心ゆえに目にすることがない、視界に入っていても無意識にスルーしているだけでそのような方はたくさんいます。

 

その一方でそのような方々と日々向き合っている人達もたくさんいます。わかりやすいところでは医療介護福祉の従事者方です。

 

そのような生活とは無縁で歳を重ねてしまう方も大勢います。人生の終盤でそこへの理解が深まりボランティアを含めて社会参加される方も多いです。多くの方がもっと早くにこの現実を知っていれば、向き合っていれば自分の生き方に違った影響を与えていたかもしれないと本音を漏らします。

 

若くしてそのような感性を持ち合わせてキャリア形成をしている方と、終盤で持ち合わせた方を比較する意味はないですが前者の方が考え方の軸があったり行動力があったりします。時間の蓄積で社会人として終盤には素晴らしいキャリアとなることでしょう。

 

そのような方は何よりベクトルが他者や社会に向いています。わかりやすく言えば人としての器が大きい。小さい範囲での活動が長い人ほどいつの間にか矮小化しています。

 

僕は自社の医療介護事業と向き合うことで違った景色が見えるようになりました。視野が3.5倍くらい広がった印象です。

 

かつて30歳くらいの自分は自分がいた狭い世界のことばかり。起業したのも理想的なジムを作りたかったから。志は何でもいいのですが今思えばなんとも出発点となる世界観が小さいこと小さいこと。今はぐるっと回って同じ想いですがその背景や理由が一変しています。同じことをしていてもまるで違う。おもしろいものです。

 

それではまた来週。