スモールジム代表取締役の辰田です。
前回もお伝えしたように経営の技術と知識は発想力と行動力の源泉になります。経営の現場では課題が複雑化しており、経験だけでは対応しきれない場面が徐々に多くなっていくものです。なんだか大変そうだからこのあたりで時間を過ごそうか。。こんな流れで生まれてくるのがコンフォートゾーンというやつです。
それを打開するのが、経営の知識です。これがあればこれまで直視してこなかった事象や課題に代替案を生み、別の視点を生みだして課題解決につなげてくれます。
多面的な知識が多いということは、発想の引き出しが多いということです。知識を身につけることは決して無駄にはなりません。前に進むならば知識の習得は避けては通れません。そこまではやらずにちょうどいいところで現状維持しようと思ってもそれは難しいです。そんな状態は長くは続きません。
時間軸の中で現状維持しようとする思考は衰退の方向に向かいます。わかりやすい理由の一つは競合が頑張るから、進化するから。自分が以前と同じように仕事をしているつもりでも実は相対的にマーケットから置いていかれるのです。世は無常なり。
そうならないように早く知識を身につけて持っている知識を現場に持ち込んで使えるかどうか確認しましょう。とりあえず実行してみること。教科書通りでいいのでまず試すこと。そこから少しずつ自分の環境にアジャストしていけばいいです。
知識は現場の勘や経験と対立するものではなく、経験と勘を補強する裏付けとして機能するものです。学びながら動く文化を自分とその組織につくりましょう。
また、重要なのは周囲に知識を押し付けないこと。これをやれあれをやれではなく、こういう考え方もあるから試してみようか、と問いかけることで現場と一緒に考える姿勢も伝わります。経営者自身が知識と現場をつなげる係にならないと組織は動いてくれません。知識だけでもまた成立しません。難しいですよね。
しかしです。これがうまく機能し始めれば現場に知識が根づきます。その先は待っているのは再現性です。こうなれば経営者はまた次のフェーズに進めます。逆に言えばこれがないと堂々巡りの人生です。
せっかく独立したのなら次のフェーズに挑戦しましょうよ。
以上、一人親方のコンフォートゾーンから抜け出す具体的な方法でした。
